
むし歯などで失われた歯の一部を補う修復物には、インレー、アンレー、オーバーレイなどがあります。違いを理解する目印は、奥歯のかむ面にある山状の部分「咬頭(こうとう)」です。
違いは、咬頭を覆う範囲
- インレー:咬頭を覆わず、失われた部分を補います。
- アンレー:一部の咬頭を覆います。
- オーバーレイ:すべての咬頭を覆います。
文献によってアンレーを広い意味で使う場合もありますが、ここでは「一部」と「すべて」を分けて説明しています。
オーバーレイとクラウンの違い
オーバーレイは、すべての咬頭を含むかむ面を覆う修復です。歯の側面も含めて歯冠全体を包むクラウン(全部被覆冠)とは区別します。「すべての咬頭を覆う」と「歯冠全体を覆う」は同じ意味ではありません。
材料の名前ではありません
これらの名前は、主に歯のどの範囲を補うかを表します。むし歯の大きさだけで治療法が決まるわけではなく、残っている歯の状態やかみ合わせなどを確認して、方法を検討します。
図は違いを伝えるためにAIで作成した模式図です。実際の形は歯の状態によって変わります。ご自身の歯ではどこまでを補う予定なのか、治療説明の際に確認してみてください。
参考:Brazilian Dental Journal(咬頭被覆による修復物の分類)/ブリストル大学歯学部:Dental crowns

