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 家族に不幸があったとき、むかしは親族や村の人たちが、貧しい中にあっても、米や野菜などを持ち寄り、助け合ったそうです。これが香典の始まりだと言われています。今でも、近所で不幸があれば自治会などでぱっと動いて助け合いますが、これは日本の良い風習ですよね。

 また、江戸時代になりますと、香典をいただいたら、いまのように、香典のお礼の品物をすぐに送るのではなく、今度その方のご家庭に不幸があった場合、いただいた香典の金額とおなじ金額の香典を届けていたようで、これが香典返しの意味だったようです。やはりこれも相互扶助の精神ですよね。
 

 今は香典返しというと、一般にいただいた香典の額の半額から1/3位の品をお返しするのが相場のようですね。


 また、香典返しの時期については、仏式であれば忌明けの49日に、神式であれば三十日祭または五十日祭のとき、また、キリスト教は忌中はないので、亡くなった一ヶ月後の昇天記念日の後に香典返しを送ります。
 

 ところで、四十九日の法要の後にお返しをする意味について、こんなお話を聞きました。「葬儀のときにいただいた香典のおかげで四十九日の間、お香を欠かすことなく供養することができました。お陰様で、故人も無事、浄土へ往生することができることでしょう。ありがとうございました」という感謝の気持ちが込められているのだと。

 

 なるほどな~と思わされました。このように、相互扶助の精神と、悲しみの中にあっても、感謝の心を忘れない。これが日本人なんですね。

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